東京オリンピックで「再エネ先進国」をアピール

 東京都は2016年12月、「官民連携再生可能エネルギーファンド」の案件として、「SGET千葉ニュータウンメガソーラー」に投融資したと発表した。

 同ファンドは、再生可能エネルギーの広域的な普及拡大と、都内での導入の推進を目的に、東京都が進めており、SGETの関連会社で投資運用会社のスパークス・アセット・マネジメント(東京都港区)がファンド運営事業者の1社になっている。

 なお、ファイナンス(融資金融機関)は、三井住友銀行が予定されている。

 2020年の東京オリンピックでは、スカイライナーに乗って多くの外国人が東京を訪れる。その車窓から目にする、10kmに連なる太陽光パネルは、東日本大震災を乗り越え、再生可能エネルギーに取り組む日本の姿勢を示す良い機会となる。

 東京都のファンド担当者が、「SGET千葉ニュータウンメガソーラー」を視察した際にも、こうした「鉄道沿線メガソーラー」の持つ、大きなPR効果も評価したという。

発電所名「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」
住所千葉県白井市武西から印西市若萩までの約10kmの沿線
発電事業者スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(SGET、東京都港区)
土地所有者千葉県
設置面積約15ha
出力連系出力9MW、パネル容量約12.8MW
年間予想発電量約1280万kWh
EPC(設計・調達・施工)サービス東芝
土木工事熊谷組
O&M(運用・保守)東芝
ファイナンス予定三井住友銀行
太陽光パネル東芝製多結晶シリコン型(60セル・270W/枚)・4万7454枚
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(750kW機)22台
架台日栄インテック
着工日2016年4月
運転開始予定2017年7月