「ドングリ」を付ける在来広葉樹など600本植樹
「京都・亀岡太陽光発電所」では、約10万m2の改変面積のうち、約7万8000m2にハリシバエースでシバを植え付け、約1万4000m2にリッピアとクローバーを導入した。法面については、長い根を張るリッピアを主体にした。
また、道路沿いエリアの植樹については、地元区長会とも相談して、樹種を決めたという。将来的に周辺自然環境の生物多様性を高めるため、潜在自然植生を調査し、在来種の苗を植えた。具体的には、ネズミモチ462本、シラカシ22本、ウバメガシ117本だ。
ネズミモチは、常緑の中高木で、本州南部などの照葉樹林によく見られる。初夏に白色の花が咲き黒い実を付ける。シラカシとウバメガシは、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。本州に広く分布し、いわゆる「ドングリ」の実を付ける。いずれも里山の森林によく見られ、昆虫や動物などの生物相を豊かにする。
かつて、緑化木を選定する際、病虫害への抵抗性など、手入れのしやすさを基準に選んだため、外国産の樹種や国内産でも本来その地域には生育していない移入種が多かった。在来樹種を増やすことで、地域本来の自然生態系にプラスの効果が期待できる。
発電所名 | 京都・亀岡太陽光発電所 |
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住所 | 京都府亀岡市 |
発電事業者 | 大阪いずみ市民生活協同組合 |
事業用地 | 19万9422m2 |
出力 | 連系出力7.5MW、太陽光パネル容量8.928MW |
年間予想発電量 | 976万kWh |
EPC(設計・調達・施工)サービス | テス・エンジニアリング |
O&M(運用・保守) | テス・エンジニアリング |
太陽光パネル | カナディアン・ソーラー製多結晶シリコン型(72セル・310W/枚・2万8800枚) |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(750kW機・1000V対応・10台) |
架台 | 大和ランテック製 |
着工日 | 2015年1月 |
売電開始日 | 2016年8月1日 |