草は稀に見かける程度

 「丸惣敬川太陽光発電所」を建設した土地は、元々、ほかの瓦メーカーの事業場だったが、丸惣が購入して、資材置き場などに利用していた。私道と丘に挟まれた窪地のため、南側の法肩から、全体が見渡せる。セラミックサンドを敷いた発電所の地盤は、遠目では淡い薄茶色のアースカラーになっており、周囲の環境に溶け込んでいる。

 取材で同発電所を訪れたのは1月半ばだった。セラミックサンドを敷いていないフェンスの外側は、一面、枯草に覆われている一方、フェンスの内側は、遠目から見ると草がまったくない(図3)。実際に、発電所内に入ってみると、地面に張り付くよう生えている小さな草を稀に見つける程度で、ほとんど草はない(図4)。

図3●周囲は草で覆われているが発電所内に草はない
図3●周囲は草で覆われているが発電所内に草はない
(出所:日経BP)
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図4●発電所内に入っても、ほとんど草はない
図4●発電所内に入っても、ほとんど草はない
(出所:日経BP)
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 「周りから種が飛んで来るため、まったく雑草が生えないわけではない。そこで5月から9月の間に年に1~2回、社員数人で草取りをしているが、それだけで済んでいる」と、佐々木社長は言う。根を張る土がないため、容易に引き抜けるという(図5)。

図5●草は、まれに見かける程度しか生えない
図5●草は、まれに見かける程度しか生えない
(出所:日経BP)
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