岐阜県北部から富山県を流れる高原川は、日本有数の急流河川の一つで、流域には奥飛騨温泉郷が広がる。川に沿う国道471号線を富山県に向かって北上すると、左の車窓から整然と並んだ太陽光パネルが目に入る。飛騨市神岡町の市街を間近にした道沿いで、フェンスの前に設置された看板には「浅井田太陽光発電所」と書かれている。

 岐阜県飛騨市を中心に電気設備工事などを手掛ける神工電気(飛騨市)が建設し、2013年11月に運転を始めた(図1)。太陽光パネルの容量650kW、連系出力500kWとなる。積雪に備え、パネルは23度に傾けて設置し、パネル最低部の高さは地面から約2mも空けた。

図1●国道沿いに建設した「浅井田太陽光発電所」(出所:神工電気)
図1●国道沿いに建設した「浅井田太陽光発電所」(出所:神工電気)
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 同発電所は、国道の南側に位置し、道路からは太陽光パネルの裏側を眺めることになるが、かえって、それらを支える鋼製架台の骨組みとコンクリート製の基礎がよく見え、その仕上がりの良さが目を引く(図2)。

図2●国道からフェンスごしに架台と基礎がよく見える(出所:日経BP)
図2●国道からフェンスごしに架台と基礎がよく見える(出所:日経BP)
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