本体の植物工場で初の地上設置
キユーピー本体でも、福島県白河市にあるグリーンファクトリーセンターにおいて、太陽光発電システムを導入し、2015年1月に売電を開始した(図5)。買取価格は36円/kWhである。
植物工場として活用している拠点で、以前は養鶏などを手がけていた時期もあったという。
グリーンファクトリーセンターでの太陽光発電は、キユーピー本体として初めての売電事業となるほか、これまでに稼働していたグループの拠点の発電設備が屋根上に設置していたのに対し、初めて地上に設置した設備となった。
2015年1月に、出力約500kWの発電設備が稼働した後、さらに約1.5MW分を増設し、今年3月に稼働を開始する。増設の場合、買取価格は同じ36円/kWhだが、買取期間は、最初の設備が稼働した2015年1月からとなるため、約2年1カ月分短くなる。
当初の500kWは、ある程度、平坦でほぼ整地済みの土地を活用し、後から追加した1.5MWは、伐採や整地の必要だった土地を使った。
新たな設備の稼働後の出力は約2MWとなり、キユーピーグループで最大の太陽光発電所となる。グループで唯一となる、1MW以上の発電設備となっている。2MWに増設以降の年間発電量は、約2200MWh(1.5MWの増設分は約1650MWh)を見込んでいる。
これらに五霞工場の300kWを加えたグループ全体の太陽光発電設備の合計年間発電量は、約4480MWh(4.48GWh)となる。グループの生産部門の消費電力の約2%に相当するとしている。