ガラス瓶の再生材を敷き詰める
「ながとスポーツ公園発電所」は、約6.5haの公園用地のうち、約2.5haも占める(図3)。災害時こそ、非常用電源として本領を発揮するものの、日常的には、大量のパネルをフェンスで囲んだ、立ち入り禁止区域になる。景観的、機能的にスポーツ施設といかに調和させるかが、大きな課題になった。
景観的には、発電所内の地盤に薄緑色のガラスの再生材(リサイクル造粒砂)を敷き詰め、サイトを囲むフェンスには、ダークブラウン(こげ茶)の縦格子タイプを採用し、周囲の自然環境に溶け込みやすい色調にした(図4)。
リサイクル造粒砂は、「サンドウェーブG」という商品で、従来、リサイクル用途がなく埋め立てられていた色付きガラス瓶を原料にした建築資材。山口県下関市で製造したものを導入した。透水性が高く物性的に自然砂の代替品として利用されるほか、自然砂と違い風で飛散しにくいことや、無機質で栄養分がなく雑草が生えにくい利点もある。