PM2.5の影響に留意

 公園施設が完成する2017年度以降、井戸水が利用できるようになることから、今夏には実証に取り組む予定だ。

 ESSでは、現在、山陽地方を中心に19カ所で、太陽光発電事業を手掛けており、さらに2カ所を建設中という。今後は、太陽光の開発に加え、O&M技術の高度化にも力を入れていく方針で、ミスト冷却による発電量の向上もそうした試みの1つになる。

 また、日本海側に位置する「ながとスポーツ公園発電所」は、大陸から飛来する黄砂などの砂塵、PM2.5など微小粒子状物質の量が相対的に多くなる可能性があることから、こうした粉塵のメガソーラーへの影響などにも留意していきたいという。

●設備の概要
発電所名 ながとスポーツ公園発電所
住所 山口県長門市東深川滝ノ下
発電事業者 エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(広島市)
土地所有者 長門市
設置面積 約2.5ha
出力 太陽光パネル容量・2.28MW、連系出力・1.96MW
年間予想発電量 約200万kWh
EPC(設計・調達・施工)サービス 東芝プラントシステム
O&M(運用・保守) エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
太陽光パネル 東芝(単結晶シリコン型、250W/枚、60セル/枚、9156枚)
パワーコンディショナー(PCS) 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(平常時・定格出力490kW機×4台)、GSユアサ製(20kW機×1台・災害時用の自立型)
基礎・架台 東芝プラントシステム
遠隔監視システム TMEIC製
運転開始日 2013年12月