手が届く紋別市内のみで開発
同社の鶴見誠一郎社長によると、同社では、太陽光発電所の開発に際して、いくつかの条件を設けてきた。
まず、立地を紋別市内に限っている。事務所から近い場所なら、毎日にでもすべての太陽光発電所を見回って目視チェックできる。そこまで現場確認すれば、安全で、かつ発電ロスを最小に抑えながら長期間、運営できる(図2)。
手の届く範囲でなければ、不具合などを早期に発見できず、適切な管理や運営を実現できないと考えている。
紋別は、積雪地域で、気温も低い。温暖化の進んだと言われる近年でも、1月下旬にはオホーツク海から流氷が近づき、港に接岸する(図3)。
こうした地域において、冬季でも毎日、発電所内を巡視するためには、重機を使った除雪が負担となるが、発電所を適切に運用することを優先している。