本日、1月11日午前11時。ソニーが犬型エンタテインメントロボットの新型「aibo(ERS-1000)」を発売する。これにちなんで筆者のAIBOの思い出話と、新型aiboへの期待を書いてみる。
「AIBO」への思いは人によって様々だろう。旧AIBOのオーナーであれば、コレクション・アイテムやペットというワードが浮かぶかもしれない。もしかしたら筆者のようにプログラムに苦労したあの日々が思い出されるロボット研究者もいるだろう。筆者の自己紹介をすると、学生時代の迷路解析ロボット競技会のマイクロマウスから始まって、画像処理、「RoboCup」※1の小型リーグ研究者、日本科学未来館のロボット展示担当者などを経て、サービスロボットの会社を起業して現在に至るというロボ馬鹿人生を送っている。
AIBOとの出会いは、1998年パリにさかのぼる。当時、発売前のAIBOがRoboCupの「スタンダードプラットフォームリーグ」で使われていた。筆者はAIBOの発売前からRoboCupでプロトタイプを見ていたのだ。そのため初代の「ERS-110」が発表されたときには「犬型になったのか!」と驚いたものだ。
発売が決まってすぐ筆者もすぐに初代のERS-110を手に入れた。今回と同じく、発売前からPCの前に座り込んでWebを何度もクリックしたのを覚えている。コレクションアイテムとしてだけでなく、実験用としても欲しかったからだ。