ダイハツ工業は2017年11月23日、インドネシア向けの小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「Terios」を全面改良して発売した。インドネシアにおける同社の現地法人「Astra Daihatsu Motor(ADM)社」と共同開発した車両で、ADM社が生産・販売する(図1)。
全面改良した新型車はADM社がインドネシアで販売する他、トヨタ自動車にもOEM(相手先ブランドによる生産)供給する(トヨタでの車名はRush)。ダイハツはトヨタグループにおいて、新興国向け車両の設計・開発などを担っている。今回の新型車は、ダイハツが主導して開発した新興国向け車両の先駆けである。
新型車は、インドネシアで人気が高まっている3列シート・7人乗りの車両である。先代車に比べて室内長を170mm、荷室長を150mm長くして、広い車内空間を実現した。また、インドネシアで最も売れている3列シートのMPV(多目的車)からの乗り換えを狙い、上質な内装デザインとした(図2)。