仏Dassault Systemes社は2017年11月10日、東京都内でソリッドワークス・ジャパン(本社東京)が開催した「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2017」で、3D-CAD「SOLIDWORKS」の新版(同2018)のトポロジー最適化機能について概要を明らかにした。設計対象の部品にかかる荷重のパターンに複数のケースがあっても、それぞれを満足しつつ最も軽量な形状を算出、提示する(図1)。それぞれの荷重パターンについて最適な形状を計算したのち、両者を統合する機能を設けた。
SOLIDWORKS 2018のトポロジー最適化機能は、Dassault Systemes社が2013年に買収した旧ドイツFE-DESIGN社の最適化ツール「TOSCA」をエンジンとして利用して開発した。これを線形静解析の解析計算ソルバーと連動させる。設計対象部品のために使える領域(デザインスペース)、部品が満たすべき剛性、部品の取り付け部位の位置と取り付け方法(自由度)、部品にかかる荷重を与えると、SOLIDWORKSがソルバーによって応力の分布を計算し、応力の小さい部分の材料を削減した形状を提示する(図2)。