トヨタ自動車は、2017年度(2017年4月~2018年3月)の世界販売計画を上方修正した。2017年11月7日に開催した2017年度上期決算の会見で、同社取締役副社長の永田理氏は、連結販売台数を期初の計画より5万台増やして895万台を目指すとした(図1)。

トヨタ自動車取締役副社長の永田理氏
図1 トヨタ自動車取締役副社長の永田理氏
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 販売計画を上方修正した要因は、主に欧州の販売増加である。期初の計画より3万台多い97万台を目指す。小型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「C-HR」や部分改良した小型車「Yaris(日本名:ヴィッツ)」、ハイブリッド車(HEV)を設定する小型車「オーリス」などがけん引する。

 北米の販売計画を下方修正するメーカーが相次ぐ中で、トヨタは同地域でも販売台数を増やす計画だ。期初の計画に比べて1万台多い279万台とした(図2)。

上方修正した世界販売計画
図2 上方修正した世界販売計画
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