マツダは、2017年度(2017年4月~2018年3月)の北米販売計画を下方修正した。2017年11月2日に開催した2017年度上期決算の会見で、期初の計画より1万1000台少ない44万3000台に引き下げたと発表した(図1)。

2017年度通期の世界販売計画
図1 2017年度通期の世界販売計画
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 同社が販売計画を見直した背景には、北米市場におけるセダン系車種の販売不振がある。その結果、販売会社に支払うインセンティブ(販売奨励金)が上昇し、乗用車の販売競争が激化している。

 同日の会見で代表取締役副社長執行役員の丸本明氏は、「競争が激しくなっており、販売計画を下方修正せざるを得なかった。今後は販売会社との連携を密にして、販売力を強化する」と述べた(図2)。

マツダ代表取締役副社長執行役員の丸本明氏
図2 マツダ代表取締役副社長執行役員の丸本明氏
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 ただし、北米の減少を中国の増加で補い、通期の世界販売台数は期初の計画である160万台を据え置いた。内訳は日本が21万3000台、北米が44万3000台、欧州が26万7000台、中国が29万2000台、その他の市場が38万4000台である。