記者会見する、日産自動車社長の西川廣人氏
記者会見する、日産自動車社長の西川廣人氏
2017年10月2日に続く、2回目の謝罪会見である(2017年10月19日、19時過ぎ、横浜市の本社にて)。写真:宮原一郎
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 日産自動車は2017年10月19日、無資格の作業員が車両の「完成検査」をしていた問題で、同年9月20日までに再発防止策を講じた後に無資格者による検査が続いていたと発表した。加えて、国土交通省に届け出た場所で実施しなければならない完成検査工程で、届け出た場所と異なる工程で一部の検査作業を実施していた不正についても新たに発表した(関連記事 日産社長が語った不正検査を正せなかった理由)。

 不正検査の継続と新たな不正の発覚を受けて、日産は、子会社である日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)を含む国内6工場で、国内向け車両の生産を停止した。併せて車両の登録作業を止めて、国内販売を実質的に停止する。全工場の生産再開まで「2週間程度かかる」(日産社長の西川廣人氏)見込みだ。

 2017年9月18日に国土交通省が実施した日産車体湘南工場への立ち入り検査で、日産の完成検査工程において国の認定を受けていない無資格の作業員が「完成検査」をしていたことが発覚した。日産は9月20日までに再発防止策を講じ、10月2日に記者会見を開いて「是正した」(西川氏)と発表していた(関連記事 日産の不正検査問題、「いつ始まったか分からない」)。