「現在のコンピューティングは、Amazon Web Servicesに代表されるパブリッククラウド、企業のデータセンターで稼働するプライベートクラウド、それにエッジ側でIoTアプリケーションなどが稼働する分散コンピューティングが混在する。我々は、これらに一貫性のあるエクスペリエンス(利用体験)を提供することにチャレンジしている」――。HCI(Hyper Converged Infrastructure)製品の代表的ベンダーである米Nutanix社は2017年9月15日、東京都内でプライベートイベント「Nutanix .NEXT ON TOUR IN TOKYO 2017」を開催した。同社創業者で会長兼CEO(最高経営責任者)のDheeraj Pandey氏は午前中の基調講演「エンタープライズクラウドの未来を創る」に登壇し、HCIの発展形としてのエンタープライズクラウドOSの役割について冒頭のように解説した。

Nutanix社会長兼CEO(最高経営責任者)のDheeraj Pandey氏
Nutanix社会長兼CEO(最高経営責任者)のDheeraj Pandey氏
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 Nutanix社は、ストレージを含めたコンピューティングリソースを仮想化して、必要に応じて仮想マシンに割り当てるHCI製品を開発・販売する。Pandey氏によると125カ国以上でビジネスを展開しており、世界の有力企業2000社(GLOBAL2000)のうち559社が同社製品を採用しているという。「友人や同僚にNutanix製品を勧めるかどうかを質問して調べた顧客ロイヤリティー指標『NPS』(Net Promoter Score)でも、90以上という非常に高い値を獲得している」(Pandey氏)。