PS VRの値下げを発表するSIEJAの盛田氏
PS VRの値下げを発表するSIEJAの盛田氏
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 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)は、同社のVR(バーチャルリアリティー)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「PlayStation(PS) VR」を値下げする(発表資料)。PS VRと、ポジショントラッキング(位置追跡)用のカメラをセットにした同梱版を5000円値下げして、2017年10月14日から希望小売価格4万4980円(税別)にする。PS VRだけの単品版と同じにした。これまでカメラ同梱版は同4万9980円だった。

 今回の値下げは、2017年9月21〜24日に幕張メッセで開催するゲーム業界の世界最大級のイベント「東京ゲームショウ 2017」に合わせて、19日に開催したプレスカンファレンスで明らかにした。米国などの海外市場では、国内に先行してPS VRのカメラ同梱版を、従来の499米ドルから449米ドルに値下げしていた。

 2017年11月に発売されたPS VRは、2017年6月時点で、累計実売台数が100万台を突破した。VR用HMDとしては順調に売れており、今回の値下げで普及を加速させる考え。人気レースゲームシリーズの最新作「グランツーリスモSPORT」を、PS VRに対応させるなど、VR用ソフトのラインアップ拡充で後押しする。

 プレスカンファレンスに登壇したSIEJA プレジデントの盛田厚氏は、音楽や映像といったゲーム以外のVRコンテンツも増やしていく方針を打ち出した(関連記事)。例えば、コンサート会場をあたかも独り占めしたかのような感覚を得られるとする「JAPAN Studio VR音楽祭」を、有料のネットワークサービス「PlayStation Plus」を通じて、2017年9月20日から先行配信する。VR映像を活用した朝日新聞のニュースコンテンツ「NewsVR」を視聴できるようになる。

「JAPAN Studio VR音楽祭」を配信
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朝日新聞のニュースコンテンツ「NewsVR」にも対応
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