「Mercedes-Benzブランドの傘のもとで究極のエクスクルーシブ性を追求する、威厳と風格を備えたブランドだ」——。メルセデス・ベンツ日本は2017年9月8日、部分改良した超高級車「メルセデス・マイバッハSクラス」の発表会を開催。同社社長の上野金太郎氏は「Mercedes-Maybach(メルセデス・マイバッハ)」をこう表現した(図1)。
ドイツDaimler社はMercedes-Maybachを、Mercedes-Benzにおける最高級ブランドと位置付ける。販売を開始したメルセデス・マイバッハSクラスは「Sクラス」をベースに開発し、超高級車に求められる要素を盛り込んだ(図2)。
エンジンや運転支援システムといった機能を踏襲しつつ、内装を中心に“マイバッハらしさ”を打ち出した(関連記事:6500点の部品を変更、部分改良したベンツ「Sクラス」)。価格は、排気量4.0LでV型8気筒のエンジンを搭載する「メルセデス・マイバッハS560」「同4MATIC」が2253万円。同6.0LでV型12気筒のエンジンを積む「メルセデス・マイバッハS650」は2761万円だ。ちなみに、通常仕様のSクラスの最低価格は1128万円である。
延長分のすべてを後席乗員の快適性向上に
メルセデス・マイバッハSクラスのオーナーはステアリングホイールを握らない。運転はお抱えの運転者に任せ、オーナーは後部座席に座るのが大前提だ。新型車はSクラスのロングモデルよりもホイールベースを200mm延長し、「延長分のすべてを後席乗員の快適性向上に充てた」(上野氏)という。