シャープは8K対応液晶テレビを発売すると、2017年8月31日に発表した(ニュースリリース)。画面サイズは70型で、発売日は同年12月1日の予定。価格はオープンだが、発売当初の市場価格について、同社は税別100万円前後と想定している。

シャープの8K対応70型液晶テレビ「LC-70X500」
シャープの8K対応70型液晶テレビ「LC-70X500」
(写真:日経テクノロジーオンラインが撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 8Kは、2018年12月に実用放送が始まる予定である。実用放送開始の1年前に対応テレビを発売する姿勢に、8Kに賭けるシャープの意気込みがうかがえる。「『まだ1年』ではなく、『もう1年』という思いだ。8K対応テレビは既に顧客から要望が出ている。需要はある」と、同社 取締役 兼 執行役員 8Kエコシステム戦略推進室長の西山博一氏は語る。

 100万円という市場想定価格も、2017年4月に発表した70型業務用8Kモニターの想定価格が約800万円だったことを考えると、8Kテレビに賭けるシャープの意欲の表れといえるだろう。「4Kテレビの市場投入は80万円から始まった。最初の8Kテレビの市場想定価格が100万円というのは妥当ではないか」と、西山氏は言う。