1993年に開発が始まり1997年に発売したプリウス(図2)。2015年に発売した燃費40.8km/Lを達成した現行モデルで4代目を数える(図3)。トヨタはプリウスに加えて他車種へも基幹技術を転用し、2017年1月末時点でHEVの世界累計販売台数は1000万台に達した(関連記事:トヨタ、HEVの世界累計販売が1000万台を突破)。
同社はプリウスを全面刷新するたびに2次電池やモーター、パワー・コントロール・ユニット(PCU)などで構成するHEVシステムを大きく改良しているという(図4〜7)。内山田氏は「プリウスの開発担当者には難しいタスクを課している」と語る。動力や燃費性能はもちろん、コストに対する目標値を明確に定める。狙った性能の技術を、狙った価格で搭載することを可能にした。