Zeroなら変換コネクタが必要
ラズパイZeroシリーズで用意したいのが、コネクタのサイズを変換するアダプター類です。HDMIはミニHDMI、USBはMicro-USBと、そのままではパソコン向けのUSB機器を流用できません。Micro USBを通常のAコネクタに、MiniHDMIを通常のHDMIに変換するアダプターも用意しておきましょう。
リモートからコマンドで接続しなければ、キーボード/マウスやUSBメモリーなどで二つ以上のUSBポートを使う場面が多くなります。このため、USBポートを増設するUSBハブも必須でしょう。
スマートフォン/タブレット向けのUSBハブはMicro-USBコネクタを採用しているので流用できます。既存のUSBハブのコネクタを変換しても構いませんが、新たに購入するのであればお勧めです。
Zero用USBハブやピンヘッダー
ラズパイZeroシリーズ向けの周辺機器で入門者のハードルをグッと下げてくれるのが、チェコUUGear社のZero用USBハブ「Zero4U」と、はんだ付け不要のピンヘッダー「GPIO Hammer Header」です(図4)。どちらもはんだ付け不要でラズパイZeroシリーズを拡張できます。
Zero4UのサイズはラズパイZeroシリーズと同じながら、フルサイズのUSB Aポートを四つ増設できます。USB信号と電源を取り出す「パッド」にピンを押し当てて接続する仕組みで、組み立てに際してはんだ付けは不要です。付属のネジやナットで簡単に組み立てられます。
Zero4UはKSYなどで1600円前後で購入可能です。在庫切れの場合は、日本への発送に対応する英国の「Pimoroni」(https://shop.pimoroni.com/)などで購入できます。送料は、到着まで1週間前後かかる国際通常郵便で5.5ポンド、日本円で770円程度。クレジットカードまたはPayPalアカウントがあれば決済可能です。
GPIO Hammer Headerは、ラズパイZeroシリーズに電子工作などで部品を接続する際に利用するピンヘッダーを増設する部品です。ピンヘッダーは、ラズパイ3には標準で付いています。一方ラズパイZeroシリーズでは、ピンヘッダーを差し込む「ランド」が40個あるだけです。GPIO Hammer Headerは、40カ所をはんだ付けする代わりに、文字通りハンマーを使って膨らみのあるピンを押し込んで圧着します。はんだ付けを面倒に感じる人には注目のアイテムです。スイッチサイエンスなどで購入できます。