NECの研究開発部門は、市販の"キラキラペン"で直径1mm程度のドットを物体に付ける(描く)ことで、そのドットを個体識別のマーカー(ラベル)として利用する技術を開発した(ニュースリリース)。既存の1次元/2次元バーコードシールを貼ることが難しい小さいな物体の個体識別や認証への適用を見込む。個人レベルで個体識別マーカーを作れることから、今回の技術を「マイドット」と同社は呼ぶ。

今回の技術(NECは「マイドット」と呼ぶ)の応用先。NECのスライド。
今回の技術(NECは「マイドット」と呼ぶ)の応用先。NECのスライド。
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 同社は2017年7月19日に東京にある本社で、この技術の説明会を報道機関向けに開催した。登壇した石山塁氏(データサイエンス研究所 主幹研究員)によれば、同じ人が同じように付けたドットでも、微細に見ると1つひとつ異なる模様になる。ドットは直径1mm程度を想定しているが、細いペン先のキラキラペンがあれば、より小さな模様でも問題はないとする。

ドットはそれぞれ異なる模様(パターン)になる。物体にドットを描いて、ドットの模様を使って個体を識別する。NECのスライド。
ドットはそれぞれ異なる模様(パターン)になる。物体にドットを描いて、ドットの模様を使って個体を識別する。NECのスライド。
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