DTSインサイトは「オートモーティブワールド 2018」(2018年1月17日~19日、東京ビッグサイト)にブースを構え(ブース番号:E49-36)、ARMコアマイコンのRAMデータをリアルタイムにモニターするツールを参考出展している。既存のCoreSightベースの手法ではmsオーダーの読み出ししかできないが、参考出展品を使えば10μsオーダーでの高速読み出しが可能になるという。

参考出展品を使ったデモを実施。赤い矢印の先がプローブが付いた本体ハードウエア(ボックス)。後方のPCでは、参考出展品のソフトウエアが稼動している。日経テクノロジーオンラインが撮影。
参考出展品を使ったデモを実施。赤い矢印の先がプローブが付いた本体ハードウエア(ボックス)。後方のPCでは、参考出展品のソフトウエアが稼動している。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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参考出品の製品の概要。DTSインサイトの説明パネル。
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 ブースの説明員によれば、日本国内で産業機器やモーター制御、クルマのボディー制御などにARMコアマイコンが浸透を始めている。そうしたリアルタイム処理のユーザーからの「高速にRAM(マイコン内蔵SRAM)を読み出したい」という要望を受けて、参考出展品を開発したという。

 高速読み出しに加えて、ARMコアマイコンへのアクセスが最小2ピンで済むことや、ユーザープログラムに改変が不要なこと、ユーザーシステム動作に影響がないことが特徴だという。参考出展品は、プローブが付いた小型の本体ハードウエア(ボックス)、およびそのボックスとUSB 3.0で接続したPC上で稼働するソフトウエアからなる。読み出したRAMのデータはグラフとして表示できる。グラフは最大4面まで表示可能で、1つの画面当たり8つの変数を登録できる。参考出展品は2018年3月に39万8000円(標準プローブモデルの税抜価格)で発売する予定である。