日本電産とNECは、モーターを無線ネットワーク経由で高精度に制御する技術を共同で開発した(関連記事)。特徴は、通信遅延を事前に予測して制御を最適化することだ。それによって、有線ネットワークよりも不安定な無線ネットワーク経由でのリアルタイム制御を実現した。

 今回の技術は、日本電産のマイコン一体型ブラシレスDCモーター「インテリジェントモータ」を制御対象としたもの。無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)や産業用ロボット、ドローンなどへの適用を想定しており、その実証に向けて同モーターを駆動源とする2輪のAGVも併せて試作した。出力20Wのモーターを左右の車輪にそれぞれ装着しており、遠隔地のサーバーから無線ネットワークを通じて制御コマンドを送信している。

新開発のモーター制御技術を適用したAGV
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