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 トヨタ自動車が2017年10月に発売したレクサスブランドの高級セダン「LS」(関連記事)。ハイブリッド車に加えて、新しく開発した排気量3.5LのV型6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンの搭載車を用意する。トヨタの新しい共通燃焼技術を採用し、トルクを大きくしながら燃費性能を大きく高めた。

 高い熱効率を実現し、出力と燃費性能を上げた。最高熱効率は37%に達する。トヨタは「カムリ」の排気量2.5L・4気筒ガソリンエンジンで、エンジン車として世界最高の熱効率40%を実現した(HEV用は41%)。気筒数が増えると摩擦損失が大きくなり、熱効率は下がる。新開発のV6エンジンは過給するにもかかわらず、自然吸気の4気筒品に比べてわずか3ポイントの効率低下に抑えた。同クラスの過給ガソリンエンジンで、世界最高水準だろう。

 新型V6エンジン「V35A-FTS」は、アイシン・エィ・ダブリュ製の10速自動変速機(AT)と組み合わせる。最大トルクは600N・m、最高出力は310kWと大きい。先代LSの排気量4.6Lの自然吸気V型8気筒の500N・m、288kWを上回る。

 燃費性能も高い。車両質量は2輪駆動車(2WD)で2150kg(LS500)と重いにも関わらず、JC08モード燃費は10.2km/Lに達する。先代のLS460(2WD、1950kg)は同8.4km/Lだった。