無線通信規格「Sigfox」の商用サービスを2017年2月に始めた京セラコミュニケーションシステム(KCCS)。「まだ実証実験段階の顧客がほとんどだが、引き合いは増えている」(KCCSの松木憲一LPWAソリューション事業部長)と手応えを感じている。追い風も吹く。その一つが端末の充実だ。端末から基地局へ信号を送信する際に必要なRFモジュールが世界的に値下がりしたことで、Sigfoxに対応する端末の開発が加速しているという。
10月に都内で開催された展示会「IoT Japan 2017」では、パートナー企業の1社であるキョウデンが、既存のLP(液化石油)ガスメーターに外付けしてメーター指示値を送るSigfoxモジュールや、照度センサー、温度・湿度センサーなどのSigfox端末を参考展示した。欧州ではスーツケースなどの手荷物の現在地を確認できる国際ローミング対応のSigfox端末なども開発されているという。