――CPU「4004」開発回顧録は、一粒の種から出発し、電卓とコンピュータと半導体などの技術を融合しつつ、一歩一歩と、紆余曲折を経て、世界初のマイクロプロセッサ「4004」の誕生へと辿り着いた開発物語である。――(本文より)

 パソコンやスマホだけでなく、さまざまな機器が電子化されて“頭脳”を持つ時代。その頭脳のきっかけとなったのが、世界初のCPU「4004」である。世界を大きく変えたCPUがどのように開発されたのか、実際に開発に携わった嶋正利氏の手記をお届けする。

 本連載はITproに掲載された「嶋正利のプロセッサ温故知新」の2006年12月から2007年7月にかけての記事を転載したものです。