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HOMEエレクトロニクス機器AIスピーカーの「正体」 > 開発のカギは「雑談スキル」にあり、人に寄り添う対話ロボット

AIスピーカーの「正体」

開発のカギは「雑談スキル」にあり、人に寄り添う対話ロボット

  • 野武 浩=Jetrunテクノロジ 代表取締役 兼 CEO
  • 2017/11/29 05:00
  • 1/3ページ

 2017年秋、人工知能(AI)を用いたAIスピーカー(スマートスピーカー)の製品化が日本で相次いでいる。米Google社の「Google Home」や米Amazon.com社の第2世代「Amazon Echo」をはじめ、ソニーやパナソニック、東芝の子会社、NTTドコモやソフトバンクなど国内の大手メーカーや通信事業者が次々にスマートスピーカー事業に参戦し、対話ロボットの開発競争が激化しつつある。自然言語処理技術によるビッグデータ分析やAIを活用したチャットボット事業を手掛けているJetrunテクノロジ 代表取締役 兼 CEO(最高経営責任者)の野武 浩氏が対話ロボットの開発において、人に寄り添うために知っておくべきポイントを解説する。(日経テクノロジーオンライン)



 アニメの「ドラえもん」や「鉄腕アトム」のように、人と対等に話ができるだけでなく、人に寄り添い、本物の友人になり得るような対話ロボットの出現が待ち望まれている。

 先日、AIスピーカー商戦で激戦となっている音声エージェントを色々と試してみる機会があったが、シナリオをベースにしたフローチャート型のものが多かった。ほとんどの製品はいわゆる雑談の考慮、例えば相手に安心して話してもらえるよう共通の認識を探り、相手の応答によって話題の進行を先導するなど、意図や感情の交錯を盛り込む機能を持ち合わせていない印象を受けた。

 「人に寄り添う」とは、単なる「御用聞き」ではなく、相手が退屈せず、かつ安心できるような積極的なコミュニケーションスキルのことである。

 そこで、本稿ではビジネスで英語を活用される方には馴染み深い「スモールトーク」、いわゆる雑談を切り口に、自然言語処理の視点から「人に寄り添う対話ロボット」をひも解いてみようと思う。

 まずは、「寄り添う」とは何かをひも解くために、単語の持つ意味をベクトル化して表現する定量化の手法である「word2vec」の技術を用いて、主要な日本語の辞書データを学習させて「寄り添う」というワードに近い言葉を解析してみた。結果は、図1のように興味深いものとなった。

図1 主要な日本語の辞書データを学習させて「寄り添う」というワードを「word2vec」の技術を用いて解析した結果
[画像のクリックで拡大表示]

 この解析結果から分かるのは、「語りかける」「向き合う」など、自ら話しかけることが最初の一歩と言えることだ。さらに、「まとわりつく」「しがみつく」など、より強い表現のワードも上位に露出していることから、一般的にはお節介なぐらいの関わり合いが「寄り添う」ことであると認識されていることが分かる。

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