「Sports-Tech(スポーツテック)」とは、ITを活用してスポーツに新しい付加価値を生み出すソリューションやプレイヤーのことを指す言葉だ。2018年4月、日本にスポーツテックの浸透を目指す事業創発プラットフォーム「Sports-Tech & Business Lab(スポーツテック&ビジネスラボ)」が設立された。その中心となるのは、「日本のスポーツビジネスが成長していくためには、スポーツテックが欠かせない」と語る間野義之氏(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授/同大学スポーツビジネス研究所 所長)と、副委員長兼事務局長の河本敏夫氏(NTTデータ経営研究所 情報戦略事業本部 ビジネストランスフォーメーションユニット シニアマネージャー/スポーツ&クリエイショングループ グループリーダー)である。

 両氏へのインタビューの前編では、スポーツテックがスポーツ業界にもたらすものについて紹介した。後編では、これからスポーツテックを日本に浸透させ、ビジネスにつなげていくために必要なことは何かが語られた(Sports-Tech & Business Labは9月26日、シンポジウム「スポーツテック未来会議2018」を開催する)。

スポーツテック&ビジネスラボの創設者。左が委員長の間野義之氏。右が副委員長兼事務局長の河本敏夫氏
スポーツテック&ビジネスラボの創設者。左が委員長の間野義之氏。右が副委員長兼事務局長の河本敏夫氏