サッカーJ1の大宮アルディージャとNTTは、ホームの「NACK5スタジアム大宮」のスマート化をスタートさせた(図1)。
Wi-Fiアクセスポイントをスタジアム全体にくまなく配置し、それを通じて観客に様々な独自コンテンツを提供する。また、メインスタンド最上階の「ビューボックス」と呼ぶ観覧室にはタブレット端末を7台配置して、サッカーを観戦しながら飲食物の注文ができる仕組みを作った(図2)。
Wi-Fiアクセスポイントを設置したスタジアムは日本にもすでにあるが、大観衆が集まるスタジアムではつながりにくく、あまり有効に利用されてこなかった。NACK5スタジアム大宮は、収容人員が1万5500人(緩衝地帯を設けると1万2000人程度)と比較的小さく、多数のアクセスポイントをきめ細かく配置することで、映像コンテンツなどもスムースに利用できる通信環境を構築できた。