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 メディア事業などを手掛けるポート(東京都)は2015年11月13日、遠隔診療プラットフォームサービス「ポートメディカル(PORTメディカル)」の提供を開始した(ニュースリリースサービス紹介ページ)。スマートフォンなどを使い、遠隔で診断、処方、医薬品の配送までをワンストップで提供する国内初のサービスという。一部については保険適用を想定している。

 ユーザーは病院に行かなくても、スマートフォンなどを介した遠隔での診察と医薬品の処方、受け取りが可能。ユーザーからの診察依頼に対し、サービス提携先の医療機関の医師が応える。まずは高血圧症や高尿酸血症、高脂血症など約10種類のカテゴリーでサービスを提供する。料金は例えば「高血圧診療パック」の場合で、診察料・サービス料が1000円、医薬品料・配送料が1610円から。

 サービスの流れは(1)診療サービス内容の選択、(2)担当医師からの問診、(3)相談・診療、(4)決済・薬の配送。処方箋を発行して決済が完了すると薬が配送され、数日で利用者の手元に届く。

 訴求するメリットは大きく3つある。待ち時間なく診療を受けられること、対面では言いにくい相談もしやすいこと、LINEやFacebook、メールなど自身が利用しているツールで診療が受けられること、である。

 今後はさらに多くのカテゴリーへサービスを拡大予定。必ずしも病院に行かなくても「世界中どこからでも適切な診療を受けられるサービスを目指す」(ポート)。メディア事業などで培った集客ノウハウを生かし、2016年3月までに10万人の利用者獲得を狙う。