遠隔診療への関心の高まりに伴い、産業界の動きが活発になっているのが「遠隔モニタリング」の分野だ。スマートフォンやウエアラブル端末など身近な機器を使って、日常生活におけるバイタルデータを取得。それを医師などと共有することで、疾病の兆候を早期にスクリーニングする。そうした形で疾病予防や重症化予防を可能にするツールだ。

 遠隔モニタリングは、具体的にはどのような臨床現場で強く求められているのか。医療機器としての第三者認証を日本で取得済みのウエアラブルセンサー「ヘルスパッチMD」を手掛ける米Vital Connect社の大川氏に聞いた(関連記事1同2)。同氏は米国のデジタルヘルス業界事情や遠隔診療/モニタリングの動向にも造詣が深い。

 なお、2015年11月5日には、「ヘルスパッチMD」の日本市場における販売契約をオムロン ヘルスケアが米Vital Connect社と締結したというニュースも飛び込んできた(関連記事)

(聞き手は大下 淳一、神近 博三=日経デジタルヘルス)

Vital Connect社の大川氏
Vital Connect社の大川氏
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