東京電力は、2011年3月の福島第一原子力発電所(1F)事故の際、プラント観測情報や苛酷炉心損傷事故計算コード「MAAP(Modular Accident Analysis Program)」による計算値を公開した。津波被災後、同発電所1~3号機(1F-1~3)の原子炉水位・圧力や格納容器圧力は、継続的に観測可能であったものの、電源喪失に伴い1F-1~3の格納容器温度は、観測できなかった1-3)。しかし、格納容器の温度情報は、放射能漏洩経路の特定と大気に放出される放射能量の確定のために欠かせない情報である。
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