連載
EuroNCAP、2025年までの自動車安全対策ロードマップを発表
――根本的な変革期を迎えた自動車安全技術、評価方法も大きく変わる
自動車の安全性を評価する欧州の機関、EuroNCAPは、1997年に設立されてから今年で20周年を迎えた。これに合わせて、今後の自動車安全性向上計画の優先順位を設定した「ロードマップ2025」を発表した。ロードマップの中でEuroNCAPは、今後の「自動運転技術の進歩」に注目し、それによる安全性の向上を強く支援する姿勢を示している。
目次
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幼児車内置き去り検出も今後は自動車安全、EuroCAP予測
自動車の安全性の概念はどんどん拡がりつつある。V2X通信技術やIoT技術の進歩によって、車内に置き去りにした幼児の発見、保護などの機能も、自動車安全技術の一つとして要求されるような時代になりつつある。
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ドライバー監視など4つが重要に、EuroNCAPが指摘
EuroNCAPがこれまでに取り組んできた安全性評価は、前方衝突や側面衝突時の車室空間維持と人命保護が中心だった。これからはそれが大きく変わる。EuroNCAPは、次にあげる四つの項目がこれからの主要安全技術になると見ている。
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自動車安全技術は大きな変革期、EuroNCAP発表
最近の自動車はいずれも安全性が向上し、大きな差はなくなってきた。むしろこれからの自動車の安全性は、運転支援システムの進歩や自動運転技術の導入に大きく左右される。自動車安全技術はこれからの10年間で、これまでの100年間よりも大きな変化を経験することになるとEuroNCAPは予測している。