―― BリーグのB1(1部リーグ)では「5000人以上収容のアリーナ」が条件となっています。ただ、その先も考えられていますよね。
川淵 5000人のアリーナがいつも満員になれば、もっと大きくしようということになるでしょう。沖縄なんかは(沖縄市・桑江朝千夫)市長が1万人のアリーナを造ろうと言ってます。1万人のアリーナでも十分にお客さんが入ると思っている。「5000人? ああ、もうこんなでっかいのを造らせて、川淵のバカ野郎め」なんて言っているようでは発展するわけがありません(笑)。アリーナ文化を醸成しようという今の流れの中で、次はバレーボールやハンドボールなど、いろいろな屋内スポーツが続いてくるといいですね。
―― アリーナを使う競技同士の横のつながりが強くなると、素晴らしいですよね。
川淵 そうなんだよ! まさにそう考えています。今は連携がゼロだからね。バレーボールやバスケットボール、ハンドボールなどが、みんなで一緒にアリーナを使っていけばいいんだよ。
―― まさにそのきっかけがBリーグですね。爆発の予感がします。
川淵 そうなってほしいね。既に9月22日の開幕戦のチケットは完売ですが、Bリーグはシーズンが始まったばかり。プレーオフもある。1人でも多くの方に試合を観に来てもらいたいね。
『Number』『AERA』『ZONE』『VOICE』などで執筆。テレビ・ラジオ番組にも出演。経済アプリ・NewsPicksでの“ビジネスはJリーグを救えるか?”が好評連載中。
Twitterアカウントは @Nao_Ueno