マツダが2019年に市場導入する、次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」は、マイルドハイブリッド車(マイルドHEV)向けに量産される可能性が高い(関連記事)。

エンジンには駆動補助モーターを装着

 同社は、2017年9月上旬、独フランクフルト郊外のマツダ・モーター・ヨーロッパで「マツダ・グローバル次世代技術フォーラム」で開催。世界初公開したSKYACTIV-Xの展示物には、駆動を補助するモーターが装着されていた。

図1 マツダの考える2050年までの世界自動車市場と環境対応車の割合
図1 マツダの考える2050年までの世界自動車市場と環境対応車の割合
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 ただし、プレゼンテーションの中ではマイルドハイブリッド機構の詳細についてはまったく触れておらず、筆者がマツダ関係者に「これがモーターか?」との質問に対して、否定をしないという立場を取った。

図2 次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の外観
図2 次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の外観
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 また、市街地とアウトバーンで試乗した、手動と自動変速機を組み合わせたそれぞれ1台の実験車両もモーターを使ったマイルドHEVだった。走行中の体感では、モーターによるアシスト量は少ない印象だった。

 マツダ幹部は「低回転域での補助としてモーターの必要性を感じており、量産車でもマイルドハイブリッド化する可能性は十分にある」と語った。

図3 公開されたSKYACTIV-Xは動力を補助するモーターを装着
図3 公開されたSKYACTIV-Xは動力を補助するモーターを装着
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