専用のハードウエアで実現していた通信事業者のネットワーク機能をソフトウエア化して、汎用の仮想化基盤上に集約するNFV(Network Functions Virtualisation)。実証実験フェーズから商用フェーズへと足取りを加速させている。
本連載では、第1回でNFVのこれまでの歩みから2020年の姿を俯瞰した後、第2回では実用化に向けた取り組み、第3回ではNFV商用化の条件となる相互接続性について整理する。
専用のハードウエアで実現していた通信事業者のネットワーク機能をソフトウエア化して、汎用の仮想化基盤上に集約するNFV(Network Functions Virtualisation)。実証実験フェーズから商用フェーズへと足取りを加速させている。
本連載では、第1回でNFVのこれまでの歩みから2020年の姿を俯瞰した後、第2回では実用化に向けた取り組み、第3回ではNFV商用化の条件となる相互接続性について整理する。
NFV実現のカギは相互接続性、オープンソース化の動きも
実証実験フェーズから商用フェーズへ向かっているNFV(Network Functions Virtualisation)。商用化に向けたポイントの一つが相互接続性の確保、つまりマルチベンダー体制の実現である。さらにNFVの基盤部分をオープンソース化しようとする動きもある。
NFV、2015年度商用化に向けて動き出す
NFV(Network Functions Virtualisation)の実証実験を進めてきたNTTドコモは、2015年度のNFV商用化に向けた実証実験を進めている。欧州の標準化団体で進められてきた標準化の取り組みは、2年というスケジュールを終え、活動期間の延長を決めた。
2020年、NFVが通信市場のエコシステムを大変革
ネットワークの機能を仮想化し、汎用サーバーなどのコモディティーハードウエア上で提供するNFV(Network Functions Virtualisation)。コスト削減やネットワークの柔軟性の向上が見込めるとして日米欧の通信事業者から注目を集めている。