スマートグリッドの発展と普及を目的とする組織であるGlobal Smart Grid Federation(GSGF)は2017年8月8日、マイクログリッドに関する最新の白書を発表した。GSGFは世界各国のスマートグリッド関連団体が集まった組織であり、日本からはスマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)がメンバーとして参加している。主な活動として、スマートグリッドに関する政府・非政府組織の協働支援や、各国の関連技術・施策の共有を行っている。本連載では今回のマイクログリッド白書におけるポイントを2回に分けて紹介する。

渡邉 誠(わたなべ まこと)
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 理事
渡邉 誠(わたなべ まこと) 1987年、通商産業省(現経済産業省)入省。電力や石油などの関連部署をはじめ、窯業建材や自動車などに関する部署を歴任し、エネルギーや製造産業における様々な政策を企画・実施してきた。現在はNEDOにおいて、スマートコミュニティをはじめ、新エネルギー・環境関係の技術開発や国際実証事業を推進している。2015年10月よりスマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)の事務局長、2016年2月よりスマートグリッドの世界的な普及を推進する産業界の国際組織であるGSGF(Global Smart Grid Federation)の副議長を務める。1963年生。東京大学工学部卒業。