「健康という名の“生きるエネルギー”をこの街から生み出したい。その中核となるのが、この施設だ」(FujisawaSSTマネジメント 社長の宮原智彦氏)――。

 パナソニックが代表幹事を務めるFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)協議会は2016年9月1日、「医療」「介護」「教育」「多世代交流」のための施設を併せ持つ複合型拠点「Wellness SQUARE」を、神奈川県藤沢市のFujisawa SSTに開業する。ICTなどの先端技術を活用した情報連携や高齢者見守り、学習サービスを導入。同年8月25日に、そのオープン発表会・施設内覧会を開催した。

「Wellness SQUARE 南館」の外観
「Wellness SQUARE 南館」の外観
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 Fujisawa SSTは「100年続く街」を掲げ、パナソニックが協議会メンバー(全18団体)とともに同社工場跡地に構築を進めているスマートタウンである。総面積は約19ha(6万坪)で、住宅や商業施設、物流施設などを集積する。2014年に街開きしており、これまでに全体の約50%まで開発が進んだ。既に330世帯が入居済みだ。

 健康・福祉・教育のための施設としてここに加わるのが、今回のWellness SQUARE。サービス付き高齢者向け住宅のほか、通所介護(デイサービス)施設やクリニック、調剤薬局、保育所、学習塾などが“同じ屋根の下”に入居した「Wellness SQUARE 南館」が、このほど竣工。特別養護老人ホームと短期入所生活介護施設が入居する「Wellness SQUARE 北館」が、2017年4月に開業する。建設・運営主体は南館が学研グループ、北館は湖山医療福祉グループである。