2020年商用化を目指して標準化や研究開発が活発化する5G(第5世代移動通信システム)。IoT(Internet of Things)を含む、あらゆる産業の基盤として、従来の無線技術の進化を超えた可能性を持つ。知られざる5Gのインパクトについて解説する。
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無線の枠を超える5G
目次
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ドコモとKDDI、5G展示会で8KやVRのアピール合戦
次世代高速通信規格「5G」をにらんだ国内大手キャリアの動きが本格化してきた。2017年5月24~26日に東京ビッグサイトで開催された展示会「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017」にNTTドコモとKDDIがブースを出展。来たるべき5G時代についていち早くアピールした。
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犯罪の未然抑止や無人運転にも、産業界から5Gへの期待
5Gは単なる無線技術の進化にとどまらない可能性を持つ。超高速に加えて、多数同時接続、超低遅延という新たな機能を実現する5Gの可能性について、徐々に産業界からの期待が集まりつつある。
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「無線技術の検証はほぼ完了」、ドコモが見せた5Gのいま
「5Gの無線技術のコアとなる部分はほぼ検証できた」。NTTドコモの中村武宏5G推進室長はこうに語る。2016年11月16~17日にかけてNTTドコモR&Dセンタで開催された「DOCOMO R&D Open House 2016」では、10Gビット/秒を超えるような5Gの最新開発状況も披露された。
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超高速を優先、見えてきた5Gのロードマップ
5Gのビジョンや要求条件が明確化してきたことから、5Gの標準化活動も加速している。標準化のロードマップから見える、2020年から202X年にかけた5Gの商用導入シナリオを紹介しよう。
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ドコモの5G実証実験、DeNAにALSOK、東武鉄道が参画
ディー・エヌ・エー(DeNA)や綜合警備保障(ALSOK)、東武鉄道、ジャパンディスプレイ(JDI)、凸版印刷――。幅広い企業が5G(第5世代移動通信システム)の活用に向けて動き出している。