安くすれば数多く売れるかもしれないが、あまりもうからない。かといって、高くしたならば売れないかもしれない。

 「値上げすべきか、値下げすべきか」。多くの企業が、そんな値付けの悩みを抱えている。

 これはきっと、モノを貨幣とし、モノとモノを交換していた太古の昔から、長きに渡って人類の頭を悩ませてきた問題だろう。

 しかもインターネットの登場で価格情報があふれる時代、世界中のあらゆるモノやサービスの値段が白日の下にさらされるようになった。

 そんな状況下でも、ブレない価格戦略を推し進めて成功する企業がある。その先駆者たちの秘密に迫り、今こそ学ぼうではないか。