「インダストリアルインターネット」を実現するために、ソフトウエアの内製化に大きく舵を切った米ゼネラル・エレクトリック(GE)。ソフト開発の旗振り役となるのが「PM」と呼ばれる仕事。もっともGEにおけるPMはプロジェクトマネジャーではない。「プロダクトマネジャー」だ。
GEが進めようとしていたのは、インダストリアルインターネットという新コンセプトを実現するためのソフトウエアの開発だ。どのような機能が必要なのかを、ソフトウエア開発部隊が自ら決める必要があった。しかし、それができる人材が社内に存在しなかったGEは、シリコンバレーからベテランのプロダクトマネジャーを採用し始めた。
プロダクトマネジャーがCDOに就任
GEが採用したプロダクトマネジャーの一人が、2014年2月にGEに転じたガネッシュ・ベル氏だ。
現在のベル氏は、発電所用のガスタービンなどを製造する「GEパワー」のCDO(最高デジタル責任者)を務める。ベル氏はGEで初めてCDOに就任した人物でもある。ベル氏のキャリアは非常に興味深いので、詳しく紹介しよう。