病院に駆け込まない時代へ

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 高齢社会医療・介護機器研究推進講座 心臓血管外科 教授の笠原真悟氏
岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 高齢社会医療・介護機器研究推進講座 心臓血管外科 教授の笠原真悟氏
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京都大学大学院 医学研究科 認知行動脳科学 助教の三浦健一郎氏
京都大学大学院 医学研究科 認知行動脳科学 助教の三浦健一郎氏
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カタリスト 代表取締役で東京工業大学 情報生命博士教育院 産業界若手メンター 特任准教授の大野一樹氏
カタリスト 代表取締役で東京工業大学 情報生命博士教育院 産業界若手メンター 特任准教授の大野一樹氏
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 パネルディスカッションでは、アカデミアの立場からの意見も聞こえた。岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 高齢社会医療・介護機器研究推進講座 心臓血管外科 教授の笠原真悟氏は、デジタルヘルスの導入が期待できるこれからの医療について次のように述べた。「PHRなどの登場により、病気になってから病院に駆け込む時代が終わるのではないか。今でも健康診断を行っているが、健康管理を自分自身が日々行う時代になると期待できる。そのために、自分の身体について知ろう」。

 京都大学大学院 医学研究科 認知行動脳科学 助教の三浦健一郎氏も、「病院でしか測定できなかったデータを家庭で測れるようになるなど、医療現場が病院の外に広がるのではないか」と語った。

 医薬品の研究開発を支援する立場からは、「デジタルヘルスの登場で、医薬品の開発費を抑えることができるのではないか」(カタリスト 代表取締役で東京工業大学 情報生命博士教育院 産業界若手メンター 特任准教授の大野一樹氏)という声も聞こえた。