遠隔診療にディープラーニング

 情報医療が手掛けるcuronは、慢性疾患などを対象とするスマートフォン遠隔診療サービス。診察から処方、決済までをオンラインで実現する。東京都内の医療機関と共同で、アレルギー性慢性疾患などを対象とするパイロット運用を始めたという。

情報医療 代表取締役の原聖吾氏
情報医療 代表取締役の原聖吾氏
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 遠隔診療は服薬アドヒアランス改善の面で、患者の利便性を高めることに加え「個別最適化された介入を実現できる」(情報医療の原氏)。ここに向けて深層学習(ディープラーニング)を活用する点が、curonの大きな特徴だ。「どの人にどのような介入が最適かを学習するエンジンを作っている」(同氏)という。

 将来は、医師と患者の会話などをcuronを活用して蓄積・解析することも構想。疾病の発症予測や行動変容のための介入、治療法の開発などにつなげる狙いだ。