数千年の歴史がある歯車だが、現在主流となっている歯形は加工方法の制約を受けているものが多い。近年、5軸制御のマシニングセンター(MC)などの性能が向上し、自由な歯形を精度良く効率的に加工できるようになってきたが、従来型の歯形形状では加工が難しく、精度や生産性を高めにくかった。

「IPベベルギア」はこれまでにない全く新しい歯形のスパイラルベベルギア(まがりばかさ歯車)。MC加工を前提に歯形を再設計。精度を向上させた上で、生産性を従来の10倍に高めることに成功した。大歯車の内歯化やオフセットなど、従来難しかった設計も可能になり、歯車の可能性を広げるものだ。