国内外の有力企業が「再エネ100%」宣言

  「RE100」という国際イニシアチブが世界的に注目されている。それは、米国のグーグル やアップル、ナイキ、ゴールドマンサックス、ドイツのBMWなどの有力企業がこぞって加盟しているからだ。この国際的なムーブメントは、「事業運営を100%再生可能エネルギーで賄う」ことを目標とする「renewable energy 100%」の運動だ。

 「RE100」の推進は国際 NGO(非政府組織)のThe Climate Groupによって実施されていて、現在111の「most influential companies(最も影響力のある企業)」が参加しているという。

 「RE100」に加盟するには、(1)再生可能エネルギー100%に向けた宣言と、(2)年次報告の二つが義務付けられる。事業運営電力を100%・再生可能エネルギーにより調達する旨を宣言し、50%到達の年、100%達成の年などマイルストーンも公表する。

 この場合の「再生可能エネルギー」は必ずしも自ら発電しなくてもよく、仲介供給者から再エネを購入する方法でも良い。ただし、毎年、進捗状況について、監査済みの報告書を提出することが必要となる。

 日本企業ではリコーに続き、積水ハウスが 「RE100」への加盟を表明し、再エネ調達100%を目指している(図2)。「RE100」は再エネを推進する動きである。ここで問題となるのが日本の FITである。

図2●積水ハウスが「RE100」への加盟を表明
図2●積水ハウスが「RE100」への加盟を表明
(出所:積水ハウス)
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