トラブル回避のための要請

 経産省は、太陽光発電所によるトラブルを回避するための施策として、適切な O&Mを徹底することをルールとした。

 「事業計画策定ガイドライン」によると「太陽電池モジュールの飛散、架台の損壊、機器の焼損など、発電設備の安全を損なう事例、また第三者への被害など公衆安全を損なう事例が報告されている」とある。したがって、台風前には、「架台のねじの緩みがないかなどの確認等の保守点検を実施することが必要である」としている。

 逆にいうと、自然災害があった時に事業者として正当な注意を払っていたかの境目が、これらの O&Mを実施していたかということであり、太陽光発電事業者として当然実施すべき項目なのである。企業保身として実施すべき事項と言える(図4)。

図4●経産省は太陽光発電事業者の不適切な設計に注意を払っている
図4●経産省は太陽光発電事業者の不適切な設計に注意を払っている
(出所:経産省)
[画像のクリックで拡大表示]