(記事の原題は、「携帯型ゲーム機を発想~ファミコンはこうして生まれた【第4回】」)
ファミコンの設計に大きな影響を与えた
1977年に登場した専用LSI搭載型ゲーム機に続き、任天堂の大ヒット商品になったのが「ゲーム&ウォッチ」である(図1)。1台のゲーム機で2種類のゲーム・ソフトを内蔵してある。時刻の表示機能もある。
1980年の発売以来、8年間で約70機種をシリーズ展開し世界の市場に投入した。販売台数は4800万台を超える。ゲーム&ウォッチのシリーズ途中から採用され始めた十字ボタンがそのまま「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」に採用されるなど、ファミコンの設計にも大きな影響を与えた。現在市販の携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」は、ゲーム&ウォッチの後継機として開発したものである。