今回もCeBIT 2017ジャパン・パビリオンの主だった展示を紹介する。

 クルマ関連では前回*1取り上げたトヨタ自動車、日産自動車、KDDI、パナソニックに加えて、三菱電機がクルマを前面に出した展示内容だった。来場者がADAS(先進運転支援システム)を体験できる運転席(コクピット)のモデルをブース内に設置。三菱電機が出資するダイナミックマップ基盤企画との共同企画による、ADASに不可欠な高精度の3次元マップである「ダイナミックマップ」のコーナーもあった。

 説明員によると、ダイナミックマップ基盤企画の移動計測システム「MMS:Mobile Mapping System」で作成した精度10cmの地図に、準天頂衛星システムが取得したcm単位の位置情報を組み合わせることで、カメラがなくてもナビゲーションが可能なレベルの地図が作成できるという。準天頂衛星とは特定地域の上空に長時間滞在できる軌道を描く人工衛星のことで、三菱電機はその開発に携わっている。

三菱電機のADASデモコーナー
三菱電機のADASデモコーナー
(写真:日経テクノロジーオンライン)
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移動計測システム「Mobile Mapping System」の説明パネル
移動計測システム「Mobile Mapping System」の説明パネル
(写真:日経テクノロジーオンライン)
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