東京五輪、大阪万博、NTT民営化、リクルート事件…。昭和日本の重大局面で、常に日本を鼓舞し続けた稀代の表現者、亀倉雄策。デザイナーの域にとどまらない亀倉の活動を振り返りつつ、デザインとは何か、東京オリンピックとは何か、エンブレム問題の本質、日本経済やデザインの復権に必要なことなどを、亀倉の生涯を綴った書籍『朱の記憶――亀倉雄策伝』(日経BP社)の著者でクリエイティブディレクターの馬場マコト氏と、同書の装丁を手掛けたグラフィックデザイナーの奥村靫正氏が語り合う。