新米上司に贈る「トヨタ流人づくり」の極意
目次
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トヨタの若手は悩んで困って怒って考える
肌附氏は、若手に「人の嫌がる仕事」を経験させよと説く。若手社員の育成こそ「急がば回れ」、きつい仕事やつらい仕事を無事解決する経験こそが若手の成長を呼ぶという。肌附氏は簡単な図面を7回も書き直させられた自らの若手時代の経験談を披露しながら、きつい仕事をこなす意味を明らかにする。
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トヨタは若手に人が嫌がる仕事をさせる
悩み:設計部門で管理者を任されています。今、最も悩んでいるのが、若手社員の育成です。若手社員を即戦力にしようと努めています。ところが、定常的な仕事は割と早くこなせるのですが、少し課題が生じると途端に対応できなくなる若手社員が多いのです。
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トヨタのリーダーは良い協力者探しに注力する
高学歴の社員が多い新製品プロジェクトのチームで成功率を高めたいとする相談者に対し、肌附氏は学歴と新プロジェクトの成功率に相関はない、と喝破する。むしろ高学歴の技術者はプロジェクトの成功・不成功を左右する「良い協力者」を集めるのが下手だという。
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学歴とプロジェクト成功率に相関はない
悩み:新製品を開発する部門で管理者として働いています。今、社を挙げての大掛かりな新製品プロジェクトがスタートし、力が入っています。この部門には高学歴の社員が多くて、人材的には恵まれている方だと思うのですが…。
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失敗を部下の成長という成果に変える
成果を生み出すための管理手法を求める相談者に対して、肌附氏はトヨタの管理者が最も大切にしているポイントが「プロセス(過程)の重視」にあると話す。プロセスがしっかりしていれば仮に失敗してもメンバーを叱責しないという。
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結果だけでなくプロセスで評価するトヨタの上司
悩み:設計開発部門の管理者を務めています。1年に1度の頻度で付加価値を生む技術を投入した新製品を設計開発することが最も大きな仕事です。成果を出せと部員に発破をかけているのですが、最近はあまり大きな成果が出てこなくなったように感じて焦っています。
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大野耐一の教え、自らユーザーとなって体験せよ
悩み:技術開発チームでリーダーを任されています。上司から最も期待されているのは、やはり、顧客に喜んでもらえる新技術を生み出すことです。そのために、ブレーン・ストーミングのようなアイデア会議も繰り返しているのですが、付加価値の高い新技術につながるアイデアがなかなか出てきません。
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大野耐一の教え、答えは顧客から得られない
悩み:技術開発チームでリーダーを任されています。、メンバーが日々知恵を絞り、ブレーン・ストーミングのようなアイデア会議も繰り返しているのですが、付加価値の高い新技術につながるアイデアがなかなか出てきません。良い方法はないでしょうか。
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トヨタで覚えた嫌な仕事も楽しくする方法
イノベーションを生み続けるトヨタの現場の秘密は、常に繰り返される「あなたは技術者として、トヨタに何を残せるのか」という上司から技術者への問いかけにあると肌附氏は話す。後編ではいよいよ肌附氏の体験が紐解かれる。
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トヨタの技術者として何を残せるのか
悩み:開発部門でマネージャーを務めています。製品のコモディティー(陳腐)化を避けるためには、製品に付加価値をもたらす新技術が必要です。新技術が次々と生まれるような職場にしたいのですが、何かヒントはないでしょうか。
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トヨタでは上司が部下に気を使う
働かない部下に動いてもらうには、仕事を達成できたときのメリットを見える化してやる気を引き上げ、目標達成に対する管理者の「思い」を部下に伝え続けるなど、管理者の方が気を配って準備をしなければならないと肌附氏は話す。では、具体的にどのような準備と気配りで部下を動かしたのか。
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働かない部下は上司に原因あり、とトヨタでは考える
悩み:数十人規模の職場で管理者を務めています。部下は職務能力の高い人が多いのですが、なかなか思うように動いてくれません。比較的楽な仕事は問題ないのですが、より大きな仕事になると逃げられている感じがするのです。どうしたらよいでしょうか。
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利点の見える化で納得感高めるトヨタ流説得術
悩み:これまでの仕事のやり方を変えて、試行錯誤しながらでも新しい方法を次々と試していくような若々しい組織にしたいと考えています。ところが、保守的な考えで凝り固まっているのか、上司に新しい方法を提案しても、全く聞き入れてくれません。
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トヨタでは担当者の熱量で可否を判断する
悩み:これまでの仕事のやり方を変えて、試行錯誤しながらでも新しい方法を次々と試していくような若々しい組織にしたいと考えています。ところが、保守的な考えで凝り固まっているのか、上司に新しい方法を提案しても、全く聞き入れてくれません。
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トヨタマンが危機に強い理由を教えます
悩み:産業機器メーカーで開発部門の課長を務めています。部下の危機感が薄く、このままいくといつか厳しい事態になってしまうのではないかと心配しています。「トヨタ自動車の社員は危機に強い」と聞きます。どのように社員を鍛えているのでしょうか。